‘日常活動・日常風景’ カテゴリーのアーカイブ

生命の食。小さな温泉宿の挑戦!

2010 年 7 月 28 日 水曜日

 八幡平山麓に通称「旭日之湯(八幡平南温泉)」という泉質抜群の小さな温泉宿がある。7年前の平成15年、NHKのふだん着の温泉で「“ふるさと”育む宝の湯」として取り上げられ、われわれも裸で出演した。ここのオーナーは当法人の設立メンバー。現在は活動を卒業し、事業者として応援してくれている。以前ここの敷地で農食医工房が中心となり、大地の甦生と、安全安心な食の提供、安らぎのある風景づくりをテーマに“FITN村”というモデル村建設を試みた。結局諸事情で中止となったが、今また宿の料理に提供するため、宿のスタッフで有機農業の挑戦を始めた。さ~どんな結果に! 

8年前に立ち上げようとした村事務所看板

8年前に立ち上げようとした村事務所の看板


温泉のオーナー甲斐勇くん!

無肥料無農薬農業を始めた温泉オーナー甲斐くん!


肥料も農薬もかけないので野菜と雑草が混在。

雑草が見事に混在。だが不思議と虫が付かない!

どっちが大変?「真夏」の暑さと「真冬」の寒さ!

2010 年 7 月 22 日 木曜日

 つい最近まで連日豪雨とその被害がニュースの話題だったが、梅雨明け宣言がでたとたんそれが猛暑と熱中症に取って代わった。住みやすい気候かどうかは実際に住んでみないと分からない。一応当地も昼間は30度を越え「真夏」らしい。だがこれもお盆までの約1カ月、熱帯夜とは無縁だから扇風機でしのげる。高度成長期から東京はインド人もビックリの暑さとなった。異常な蒸し暑さだから夜はエアコンがないと眠れない。その暑さはまず北東北の人には想像がつかないだろう。反対に東京の仲間からは当地の長い「真冬」の寒さを心配される。しかし零下の外気温と同じだった昔の藁ぶき屋根の家とは違う。移動も車でドアツードアだから、1年を通した住みやすさは断然こちらのような気がする。 

事務所前の松川では連日釣り人。夏の川風が自慢!

事務所前の松川では連日釣り人。夏の川風が自慢!

縄文街道も今日から「真夏」。初だんぶり!

2010 年 7 月 18 日 日曜日

 この数日ヒグラシが鳴き真夏はスタンバイ状態だったが、昨日の関東以西に続き東北も梅雨明け宣言が出た。平年より9日ほど早い梅雨明けだそうで、いよいよ冬のうっぷんを吹き飛ばす夏祭りシーズン到来である。気候がおかしいおかしいと騒がれるが、だんぶり(トンボの東北方言)もちゃんと昨日あたりから庭に姿を見せ、季節はきちんと巡っている。だんぶりと言えば縄文街道双六の場10に「だんぶり長者屋敷跡」を選び、秘められた伝説を紹介した。みちのくの昔人はこんな小さな生き物から京の都にも広がる壮大な物語を創作した。物は豊かになったがこころに余裕のない現代人、だんぶりの存在すら気がつかないのが寂しい・・・。 

いとトンボ

イトトンボ、しっかり見たのは子どもの時以来!


麦わらトンボ

ムギワラトンボ、伝説上のだんぶりは何トンボ?

春と真夏の間、「雨夏」点描。アジサイ!

2010 年 7 月 15 日 木曜日

 緑一色となった梅雨の庭の主役は何といってもアヤメとアジサイ。だがアヤメは花期が短いのであっという間に終わってしまった。いま庭には三種類のアジサイが咲き競っている。この際花の名をきちんと知っておこうとググってみた。出てる出てる・・ホントに便利な時代だ。意外に種類も花色も多様。シックで花期も長く、時々刻々色も変化して飽きない。さて最も自慢は通りがかりの人から分けてくれと所望される深みのあるターコイズブルー(トルコ石の色)の花。これは「黒姫」という品種でヤマアジサイの代表格とあった。アジサイは丈夫で日本の風景と調和する。改めてその魅力を見直した。 

あじさい

雨の季節はなぜかアジサイがよく似合う


アジサイ

これが「黒姫」、だいぶ色が薄くなってきた!

サパウンペ。アイヌの心とともに引き継ぐ!

2010 年 7 月 10 日 土曜日

 「サパウンペ」とはアイヌの男性が神への儀式などで被る幣冠のことである。昨日、旧松尾村在住のアイヌ語研究家から譲り受けた。先生は3年前、ライフワークである北東北のアイヌ語地名を「アイヌ語地名解」という本にまとめた。縄文街道の起終点にそびえる霊峰「イワテ」山と「イワキ」山、なぜ「イワ」と共通なのか長年疑問だったが、アイヌ語で「神・住み賜う・所」の意とする先生の説で氷解、お付き合いが始まった。高齢となり本も上梓したので、雪深い松尾から盛岡の家に引越す最後の日にたまたまお邪魔、アイヌの人から譲り受けた神聖な被り物を縄文へのこころとともに二周り若いオッホが引き継ぐことになった。サパウンペパワーで1カ月近く続いたスランプから復帰できるか・・? 

菅原進さん。85歳!

野のアイヌ語研究家、菅原進さん。おん歳85才!

「アイヌ語地名解」850ページの労作!

850ページの労作!エミシの国の「アイヌ語地名解」

似合うと言われ、ちょっとアイヌ気分!

似合うと言われ、ちょっとジョウモン人気分!

精霊と最新ツールアイパッド。日進月歩に感無量!

2010 年 6 月 24 日 木曜日

 当法人のホームページの制作を担当してくれているR.S君が今話題の最新ツール、アップルのアイパッド(iPad)を持ってやってきた。現在法人の著作物と、絶版になった活動の原点「風景と景観(オッホの著作物)」の改定版を電子書籍として出版する準備を進めている。タッチパネルのディスプレイを触ってみるととにかくスゴイ!応答もメチャ速く、魔法の箱というより「万能の板」だ。PCはコンサルタントにいたことから40年来の付き合いで、日進月歩の象徴、私の人生の伴侶に近い。社会にでた当時、計算のツールといえばそろばんと計算尺、そして機械式計算機が最新だった。そしてPCは大きな部屋を占有する真空管式のものものしいものだった。ソフトも自己開発、応答、使いかって、互換性などストレスだらけで経過を思い出すとまさに隔世の感。ここまで来たかと感無量になった。 

サイカチ物語を手始めに!ペーパーレス

サイカチ物語を手始めに、ペーパーレスの幕開け!


指でこんな風にするとページがめくれる!

指でこんな風にするとページがめくれる!


横にするとこんな風。注釈だってポップアップ可能!

横にするとこんな風。注釈だってポップアップ可能!


まだ日本語版の電子書店、IBooKがでるまでお待ちください!

電子書店iBooK日本語版ができると購入が可能に!

はやぶさ無事地球帰還。懐かしい作品が・・!

2010 年 6 月 18 日 金曜日

 小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰還!という明るいニュースが数日前からテレビを賑わしている。そんな宇宙の話題とこのNPOとは直接関係ないのだが、オッホの懐かしい昔の作品が同時に映った。実は30年前、このはやぶさを打ち上げた宇宙科学研究所(通称相模原キャンパス)の外構設計を手がけた。その門がニュースの中で映しだされたのだ。門の形はオーロラをイメージ、建物の前庭は銀閣寺の「向月台」と「銀沙灘」の砂盛をイメージしたかなりユニークなデザインとした。現在の状態をググってみたが、JAXAのHPのキャンパスの表紙に元気な姿が写っていた。しばらく会わなかった子どもを見るよう・・・♪ 

オーロラ門

完成当時の“オーロラ門”。床タイル(上左)と前庭。

笑い話4.ブログネタがやって来た!

2010 年 6 月 15 日 火曜日

  玄関脇の用水路を今日は水がいっぱい流れていた。涼みがてらその水を汲んで黄砂で汚れた車を洗っていると、メール便の配達をしている小田ひで次のおやじさんがやってきた。「平成マンガ家実存物語 おはようひで次くん!」第2巻が届いた。ラッキ~!さっそく今日のブログネタに(笑)。5月21日付で予告した通り、“オッホみたいな男”が登場、小田を“拉致して”NPOに無理やり参加させ、漫画を描かせるというちょっとフィクションも入ったシーンが描かれていた。でもこの拉致した結果(小田にとっては拉致された結果)、「サイカチ物語-序章」とアニメになった出世作「ミヨリの森」が誕生することになる・・・♪♪ 

出演してます!

オッホも出演してます!出演料は1と2の漫画2冊。

笑い話3。「やはり野におけ蓮華草」の巻

2010 年 6 月 13 日 日曜日

 事務所の中から異臭がする。匂いの元をたどると何とパートナーが花器に活けた庭の“マーガレット”だった。野の花はやはり手折って独り占めしてはいけない、そんな抵抗がこの臭なのだろうか?そこで思い出したのがタイトルの句である。さっそくググってみると、300年ほど前、今の兵庫県加古川市に住んでいた滝野瓢水なる俳人が詠んだ句で、正式には「手に取るな やはり野におけ蓮華草」とある。自分の放蕩体験から、遊女を知人が身請けしようとした際いさめに詠んだ句だとか。「真実の愛」に溺れよう♪♪などと書いたばかりだが、野の花はやはり野に置いて眺めるのが一番。とすると本物の愛を手にするにはお金で買わないといけない・・・??? 

盛りの過ぎたマーガレット

園芸店で見つけた盛りの過ぎた本物のマーガレット

「再価値・最価値」以来。心に響く新たな言葉と人!

2010 年 6 月 11 日 金曜日

 ネットワーク活動は人の輪を広げまとめあげる事業、何の活動をするにも人材がすべてである。不思議なことに「こんな人がいると良いのにな~」と念ずると昔から奇跡的にパッと現れた。おかげで東京での50年に匹敵する、いやそれ以上の輪ができた。現在、縄文街道の食と地酒、そして漆器遺産づくり事業が進行していることは何度もお伝えした。しかしその中核となる「農と食」活動で「生命」の哲学が共有できるプロの人材がいなかった。昨日、打って付けの方と事務所でお会いした。住まいは北海道だが当地出身でこの春まで誰もが知ってる大手外食チェーンの副社長を勤めた人である。さびれる郷里の活性に貢献したいと来ていた。話が完全に重なり、今後の活動が大きくパワーアップしそうである。そしてとりあえず1冊の著作と「懐かしい未来」という言葉を置いていかれた。 

農業や生命への思いを詩にしたさとうたくまさんの本

農業や生命への思いを詩にしたさとうたくまさんの本