2011 年 3 月 のアーカイブ

『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を祈る!今日のサイカチ6日目。

2011 年 3 月 31 日 木曜日

願掛け6日目―『災に勝つ事を願い、災に勝つ事を信じて!』今日もうす曇り。無風。

『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を祈る!今日のサイカチ5日目。

2011 年 3 月 30 日 水曜日

 今日はサイカチ脇の松川ではじめて釣り人が糸を垂れていた。鳥も春の鳴き声。吹く南風がこのまま恵みの風になることを祈る。

願掛け5日目―『災に勝つ事を願い、災に勝つ事を信じて!』今日もうす曇り。南西の風。

『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を祈る!今日のサイカチ4日目。

2011 年 3 月 29 日 火曜日

願掛け4日目―『災に勝つ事を願い、災に勝つ事を信じて!』今日はうす曇り。南西の風。

『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を祈る!今日のサイカチ3日目。

2011 年 3 月 28 日 月曜日

『贅沢ボケの日本人』
 計画停電でどう乗り切るか揺れている日本。昨夜TVで英国から帰ってきたばかりのヴァイオリン奏者葉加瀬太郎が言っていた。「ロンドンの明るさは節電状態の東京と同じだ」と。コンビニをはじめ余りにも日本は贅沢に電気を使ってきた。何とかこの大災害を乗り切れたら分かりやすい手本になるはず。3月24日の読売新聞によると「東京電力管内で3 年間で増大したオール電化住宅の消費電力は原発2 基分に相当する」そうです。なのに東京電力以外の全国6社の電力会社のHPには未だ「オール電化」の内容が・・・

願掛け3日目―『災に勝つ事を願い、災に勝つ事を信じて!』今日は快晴。雪も融け。

『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を祈る!今日のサイカチ2日目。

2011 年 3 月 27 日 日曜日

『若い力』
 昨日も雪が舞い厳しい寒さが続いている。そんな中、選抜高校野球が始まった。若い人の姿は勝敗よりも萎えた今の日本人の心に一時の安らぎと勇気を与えてくれる。栃木に住む娘夫婦たちも友達や職場に呼びかけ、10トントラック2台分の支援物資(手づくりパン、毛布、衣類、お米200kg、ナプキン、おむつ、靴下、トイレットペーパーやタオル、ホッカイロなど)を集め宮城県の石巻に届けた。今日は自転車を届けに行くそうだ。こんな若い人たちの純粋な活動は、被災地の人だけでなく気持ちはあっても躊躇している周りの人々に支援の一歩を踏み出す勇気を与えるに違いない。願掛け2日目、今日も古の人々と同じように「災勝」を信じ、サイカチを通じ縄文の大地の神々に「災勝」を願うばかりだ。

願掛け2日目―『災に勝つ事を願い、災に勝つ事を信じて!』今日も厳しい冬景色。

『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を祈る!合言葉にいかがだろう。

2011 年 3 月 26 日 土曜日

『サイカチへのお百度参りから』
 どこから手をつければ良いか分からない500キロに及ぶ広大な津波被災地。加えて悪化する目に見えない原発の放射能汚染問題は食糧供給基地である東北の人々の不安を倍加させている。この大災害に長期的に立ち向かわなければならない復興しようとする人々の心が折れてしまってはそれこそ大変だ。人の心は昔も今もそんなに強くない。「頑張ろう!」「頑張れ!」は短期的には良いが、先の見えない長期的不安にはこの言葉だけでは持つかどうかとても心配だ。
 機械力も何もない280年前、岩手山の大規模な噴火に際し、麓に住むこの土地の人々は真冬の寒さ厳しい年明けに「裸参り」をして山の神々に鎮護を祈った。そして毎日のさまざまな災いには身近なサイカチの樹に「災勝ち」を祈った。
 科学的ではないと一笑に付されるかもしれないが13年前、唯一まち中に残り産業廃棄物に埋もれ忘れ去られていた「サイカチ」の巨樹を見つけゴミを片付け、平成9年12月26日に地元有志と御神木として甦生させたところ奇跡が起きた。噴火すると言われていた岩手山の震源は29日には西に移動(国土交通省イーハトーブ火山局HP)、その後ピタリと止んだ。
 後に古老から農業神である岩手山の神が、春に松川(北上川)沿いに下る際、立ち寄った寄木だと聞いた(岩手山、岩木山のイワはアイヌ語で神集う場の意)。
 過酷な情況から復興を地道に成し遂げていくのは「人」。そしてその人々の「心」を支える言葉の力はとても大事だ。大きな災いに遭遇し克服した先人の知恵を借り、まずは心が折れないよう「災勝ち」を願い、そして「災勝ち」を心に誓う『災勝・災勝(さいかち・さいかち)』を励ましの合言葉に加えたらいかがだろう。そうすれば「頑張れ」とだけ言われるよりも気持ちが楽になり落ち着くと思う。
 今回の未曾有の災いに対し、古の人々と同じように「災勝ち」を素直に信じ、また縄文の大地の神々に「災勝ち」を願いながら、サイカチとの仲立ちとしてひとまず願掛け100日間、「今日のサイカチ」を日本のみなさまにお届けしたいと思います。

願掛け初日―『災に勝つ事を願い、災に勝つ事を信じて!』今日は季節はづれの雪、つらい。

東日本巨大地震。サイカチとともに「災勝(さいかち)」を祈る!

2011 年 3 月 23 日 水曜日

『何をしたら・・・』
 巨大地震が発生し早13日となる。地震や津波だけでなく恐れていた原発の損壊。そして大きな余震も続く。東北の人々を絶望的な気持ちにさせるこの信じられない事態に未来への不安で足がすくむ。
 そんな中一るの希望をつないでいるのが若者たちだ。ツイッターを見ていると若い人たちがさまざまな場で活躍している。首都圏に住む娘たちもボランティア支援活動をし励まされた。順調だった会の活動はすべて一時中断となったが、幸い当地から青森までの縄文街道沿いに直接被害は無かった。満身創痍だが街道起点に立つサイカチの巨樹も無事だ。
 「サイカチ物語」に描かれているように、かつて古の人々が『災勝』として崇めていた木を現代人は産業廃棄物で埋もれさせていた。この自然の象徴を「御神木」として甦生することで岩手山の噴火が止まった(と信じている)。改めてこの大災害の根本にある地球環境保全のための「再価値・最価値(さいかち・さいかち)」活動の重要性を再確認している。もし落ち着いたらあきらめずにまた活動を再開させたい。
 いつも人間の都合で虫が良いかもしれぬが、是非将来の復興への希望が断ち切られないようこの国難も救ってくれるよう祈るばかりだ。

今日の「岩手山」と「大瀬の夫婦サイカチ」。当地から縄文の大地の神々に『災勝』を祈ってます。

東日本巨大地震。岩手の内陸はほぼ無事のようです!

2011 年 3 月 13 日 日曜日

 おととい(11日)の午後3時前、突然経験したことのない長く激しい揺れが襲ってきた。マグニチュード9、0。幸い我が家は奇跡的に食器棚から湯のみが1つ落ちただけで済んだ。そして間もなく停電となり、携帯ラジオが唯一の情報源となる。その夜は絶え間なく続く余震の中、ロウソクの明かりで長く不安な一夜を過ごす。揺れがくると慌てて消さなければならないロウソク生活、うさんくさいキャンドルナイトとはまったく違う現実。一晩で十分。
 2日目の夜、北東北3県の全域が停電の中なぜか県内で最初の午後8時過ぎ当地域は復旧した。食品の保存を始め何でもかんでも電気がかかわる現代生活、その依存体質も一晩で十分体感。ファンストーブ、ペレットストーブは役立たず。その点薪ストーブは心強い。暖、煮炊き、明かりといざという時万能だ。オール電化なんて考えただけで恐ろしい。今日県内の3分の1の世帯が三日目の停電の夜を迎える。大震災の全貌が分かるにつれ同じ岩手県でも大津波で家や職、家族や夢を失った沿岸地域に住む方々、その心中を思うと気の毒で言葉もない。被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。

信号はどこも消えて交差点を渡る時不思議な気分。

ガソリンはあってもガソリンスタンドはどこも閉店。

道の駅も閉店。停電でその他商店もほとんど真っ暗。

開いてる一部のスタンドはどこも長蛇の列ができた。

どこのスーパーも店頭で従業員総出で手計算で販売。

頼りの携帯はすぐに不通に。充電と情報入手は車で。

リアルなキャンドルナイト。エコでもロマンでもない。

春の使者が訪れた。いつもの広場にバッケがいっぱい!

2011 年 3 月 4 日 金曜日

 雪もどんどんと解け、渡り鳥の集団が次々と北の空へ飛んでいく。雪も大晦日から元日にかけて降った大雪以来ほとんど降らなかった。いつもの菅江真澄の「岩手山と舟橋」の絵の眺望点「松川橋」、そのたもとにサイカチに負けない柳の巨木が立っている。そしてそのすぐ足元の河川敷に毎年最初に春の使者バッケが群生する場所がある。今日そのバッケがいっぱい生えているのに気がついた。バッケ(ふきのとう)は縄文街道の「四季暦」にも描いたが、北国の人々が待ちわびる春の象徴、若草色を最初に見せる植物だ。そのほろ苦い味で長かった冬がもうすぐ終わることを体感する。さてこのまま春となるのだろうか?

かなり前から咲いていたようで、開ききっていた。