おととい(11日)の午後3時前、突然経験したことのない長く激しい揺れが襲ってきた。マグニチュード9、0。幸い我が家は奇跡的に食器棚から湯のみが1つ落ちただけで済んだ。そして間もなく停電となり、携帯ラジオが唯一の情報源となる。その夜は絶え間なく続く余震の中、ロウソクの明かりで長く不安な一夜を過ごす。揺れがくると慌てて消さなければならないロウソク生活、うさんくさいキャンドルナイトとはまったく違う現実。一晩で十分。
2日目の夜、北東北3県の全域が停電の中なぜか県内で最初の午後8時過ぎ当地域は復旧した。食品の保存を始め何でもかんでも電気がかかわる現代生活、その依存体質も一晩で十分体感。ファンストーブ、ペレットストーブは役立たず。その点薪ストーブは心強い。暖、煮炊き、明かりといざという時万能だ。オール電化なんて考えただけで恐ろしい。今日県内の3分の1の世帯が三日目の停電の夜を迎える。大震災の全貌が分かるにつれ同じ岩手県でも大津波で家や職、家族や夢を失った沿岸地域に住む方々、その心中を思うと気の毒で言葉もない。被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。