雪もどんどんと解け、渡り鳥の集団が次々と北の空へ飛んでいく。雪も大晦日から元日にかけて降った大雪以来ほとんど降らなかった。いつもの菅江真澄の「岩手山と舟橋」の絵の眺望点「松川橋」、そのたもとにサイカチに負けない柳の巨木が立っている。そしてそのすぐ足元の河川敷に毎年最初に春の使者バッケが群生する場所がある。今日そのバッケがいっぱい生えているのに気がついた。バッケ(ふきのとう)は縄文街道の「四季暦」にも描いたが、北国の人々が待ちわびる春の象徴、若草色を最初に見せる植物だ。そのほろ苦い味で長かった冬がもうすぐ終わることを体感する。さてこのまま春となるのだろうか?