オッホの二つ目の大学は造園学科である。事務所の庭は枯山水、池泉回遊式に続く新たな日本庭園様式模索の実験場となった。庭の植物は自然に種から生えた在来種だけで、一見荒れた庭にしか見えない。しかし岩手山(国立公園)を借景に中景の川辺の周辺風景(歴史場)と移りゆく自然の営みを一体的に楽しめるとても贅沢な庭園(?)なのだ。ただ庭なので愛想のない植物を抜き続ける“手入れ”を10年続け、ようやく一つの日本庭園様式ができた。実はこれが目指す風景と一体となった農薬も使わない究極のエコの庭の形と信じている。常に咲く花は自然淘汰で毎年変わり続け見飽きることはない。
こちらのジョウモン人の庭は見事に“雑草”を抜き、造園屋にも結構頼んで手入れをしている。たぶん彼らの目には不精で貧しい庭としか映っていないだろう。そこがヨソモノ人とジョウモン人の自然観の最大の違いでもある。この違いを理解しないと田舎の風景づくりはトラブルになる。 造園屋御用達の木以外は雑木として容赦なく伐採の対象となる。春、庭一面のタンポポは都会から来たヨソモノ人には夢の庭だ。先日散歩中の土地のおじいさんから「ここは別荘ですか?」と尋ねられた・・・♪♪