‘日常活動・日常風景’ カテゴリーのアーカイブ

大清掃作戦2日目。風景劇的に甦る!

2010 年 5 月 9 日 日曜日

 2日目は小雨。凸凹だったこの空間の膨らんでいたところには多くの廃棄物が埋まっていた。掘ったところをユンボで整地。表面の建築廃材や腐った木材なども除去し大きな玉石だけを残す。整地が終わると遠目にはなんだか立派な広場が誕生した。近景の松川とサイカチ、そして背景の雄大な岩手山の素晴らしい風景を殺していた視覚的異物がなくなった。つまりオッホの主張する風景の「生命」の根拠、「殺・風景」が解消し、いにしえの「大更八景」や菅江真澄の「岩手山と舟橋」の風景に近づいた。いつかこの風景の生命が住民の手で更に元気になった時、「俺もやった!」という人が一人でも多くなることを願う。

 

最後まで作業をしていたオペレーターのT.Nさん

最後まで作業をしていたオペレーターのT.Nさん

サイカチ周辺の河川敷、第3回大清掃作戦!

2010 年 5 月 8 日 土曜日

 夫婦サイカチが立っている場所は県が管理している北上川上流の松川の河川敷である。この地に来た当時(平成9年)は川や河川敷にゴミを捨てる“風習”はごく当たり前であった。NPOを立ち上げた平成13年、「雷波少年」という日本テレビ系列の番組で全国各地のゴミを片付ける「ゴミ生活の旅」というのをやっていた。そして岩手にもきた。現場は偶然目と鼻の先の上流2キロの場所が舞台となった。そこで「事件」が起きた。当時の西根町や県の対応が悪く、知事が全国放送で謝罪し、県内中の放置ゴミを処理するはめになる。
 残念ながらここサイカチわきの産業廃棄物は土が被され、草に覆われていたため今日まで残ってしまった。丁度1年前、県の応援を得て表面に見える大まかなゴミをトラック2台分ほど撤去した(去年6月10日付)。 

去年の第2回大清掃作戦。見える産業廃棄物を撤去

去年の第2回大清掃作戦。見える産業廃棄物を撤去 

 その後地元有志が藪を払い、桜を植えたり花壇を作ったりして、サイカチ周辺の風景が向上してきた(昨年6月10日付)。そして菅江真澄の描いた岩手で最も有名な絵がこの場所からの風景という確信も持てた(3月28日付)。そこで将来の史跡公園化も視野に、本格撤去をすることに。人力では無理な埋まっている産業廃棄物の撤去を県に再度依頼。今回は2日がかりの作業となった。個人で行った最初の撤去から数えると延べ4回目となる。当法人の認証日が平成13年の5月30日、「ゴミゼロの日」であるのも偶然ではないような気がしてきた。名誉のために申し添えれば「雷波少年」の学習からか今回も岩手県はキッチリ対応してくれた。トラック3台分の戦果があった!

 前世期に埋められた“埋蔵文化財”が次々と現れる!

前世期に埋められた“埋蔵文化財”が次々と現れる!

岩手山麓の2大ストーンサークル。釜石環状列石!

2010 年 5 月 6 日 木曜日

 連休中は天気が良かったので頼まれていた釜石環状列石の写真を撮りに。まじまじと見たことがなかったがなかなか良くできている。“良くできている”とは湯舟沢環状列石同様レプリカなのだ。レプリカの良い所は実用的なところ、先日のように(4月24日付)気軽にパフォーマンスもできるし写真も撮れる。何年か前には北海道のアイヌの人たちがやってきて、中心で火を焚き岩手山に向かって先祖供養のイベントを行ったとか。夏には先日の作家たちが2回目の創作活動をここで行う予定である。大湯ストーンサークルのように世界遺産候補だとこうはいかない! 

親しみやすい環状列石。女の子が遊んでいた!

親しみやすい環状列石。女の子が遊んでいた!


「縄文街道」沿線には8つのストーンサークル!

「縄文街道」沿線には8つのストーンサークル!

北国の春爆発。八幡平も一気に満開!

2010 年 5 月 5 日 水曜日

 この数日のポカポカ陽気に満を持していた八幡平のサクラは昨日一斉に開花した。2分咲き5分咲きなどという悠長な咲き方はしない。勢いの良い木は1日で満開となる。北国の植物は子孫を残すため、短い夏の間に生命を紡がなければならないから梅も桜もいっしょに咲く。動物も同じ、鳥たちも一斉に恋の季節に突入しあわただしく子育ての季節に入る。爆発する春のゆえんだ。北国を旅するなら厳しい「真冬」とこの華やかな「5月」がお勧めである! 

満開の事務所のサクラ、鷽(うそ)が食べるって嘘だ!

庭の桜、鷽(うそ)が花芽を食べるってあれ嘘だ!


10年ほど前に植えた「辻の桜」もようやく一人前!

10年ほど前に植えた「辻の桜」ようやく一人前に!

山奥の喫茶店に樹液コーヒーを飲みに!

2010 年 5 月 4 日 火曜日

 昨日もポカポカ陽気、長い冬から解放された北国の民はやはりじっとしてはいられない。人出の多い所を避け豊かな時間をすごせる場所は?と頭をひねる。そうだ「カフェ森風」へとパートナーを誘う!NPO仲間が運営しており、盛岡から50キロほど北の“ド”山奥にある。廃校となった分校を再活用した「森と風のがっこう」の収益施設で、喫茶店の立地としてはありえない。空いていると思ったが行楽日和の連休中、やはり超満員でした(笑)。 

代表の吉成さん、先月まで県のこどもの国館長。

NPO代表の吉成さん、先月まで県子どもの森館長。

この廃校から始まり、現在ハイテク駆使の建物も!

この廃校から始まり、現在ハイテク駆使の建物も!

サクラはまだだが“花見”をしました!

2010 年 5 月 3 日 月曜日

 縄文街道岩手里の駅澤口酒店のユニークな特設屋外施設で昨日“花見(?)”をしました。八幡平の桜はまだ蕾みですが春の便りがあふれてみなウズウズ。そこで先日の市議会選挙で集落から立った候補者の祝勝会を名目に地元有志が今年初の屋外での飲み会を開催した(オッホの勝手な推測!)。ここの店主はアイデアマン。講演会もできる屋内の宴会スペースと合わせ飲み物さえ買えば気軽にこれらの設備を使わせてもらえる。住民も安く大人数が気軽に集会を開けるのでとても便利、口コミで利用者は着実に増えている。酒屋の生き残りを賭けた一つの術である。 

屋外施設で“花見”

今年初の屋外施設での“花見”に岩手山も笑う!


店主Kさん。商工会のイベントで手慣れたもの

店主の澤口勝美さん。商工会のイベントでも活躍!

 

サクラはまだ。ミズバショウが見ごろ!

2010 年 5 月 2 日 日曜日

 大型連休がはじまった!サラリーマン時代夏休みとともに自然の息吹を家族と感じるための貴重な休日だった。この14年間は毎日連休なので、毎日温泉に入り、毎日自然の息吹を感じることができる。都会人にとってはまさに夢のような環境にある。盛岡や県内の桜の名所はようやく満開となった。八幡平市は標高が高いので桜はまだお預け、市内は「花冬」最後の象徴的風景の水芭蕉が見ごろとなった。縄文街道沿線の都会人の来ない隠れた名所で花冬最後を満喫した。 

谷間に広がる群生地、地元民が保全!

谷間に広がる群生地、地元民が保全している!


実はあちこちに咲くが都会人には神秘的!

水芭蕉、実はあちこちに咲くが都会人には神秘的!

この季節の絶景。八幡平雪の回廊!

2010 年 4 月 27 日 火曜日

 この季節の売りは何といっても八幡平山頂付近にできる“雪の回廊”。縄文街道四季暦にも大きく描いたが、今年は観光協会も桜と組合せキャンペーンを張っている。山頂に通じるメーンルートのアスピーテライン、今年は秋田側に合わせ16日に全通した。タイミングを計っていたが、昨日の朝は岩手山がくっきりと見えたのでパートナーとさっそく出かけた。観光地に住む特権、1時間足らずで山頂に着く。風もなくご覧のパノラマでした。明日からはもう一つのルート樹海ラインも開通、海抜1400mの秘湯藤七温泉もオープンしますので是非「おでってクナンセェ~」(^o^)/」 

岩手山の形は盛岡から見る形と丁度逆となる。

岩手山の片流れは、盛岡側から見る形と丁度逆!

山頂付近の最も高い雪の壁。いつもなら8mぐらい!

山頂付近の最も高い雪の壁。高さは例年並み約8m!

ウグイスの初鳴き。人間のウグイスも鳴く!

2010 年 4 月 26 日 月曜日

 先週からウグイスが鳴き始めた。初鳴きはいつも下手くそなのに上手に鳴いているところをみるとどこかで練習をしてきたらしい。ウグイスと言えば先週は市議会選挙があり、ウグイス(嬢?)の連呼が賑やかだった。3町村が合併し市域が広くなったが人の住んでいる地域は狭いので何度もやってくる。投票日前日ともなるとさすがのウグイス(嬢?)の声は枯れ、最後のお願いをヒステリックに叫んでいた。選挙も終わり耳をすますと姿は見えぬが本物の鳴き声がどこからか聞こえてくる。 

市議会議員選挙の

戦い済んで!選挙速報、残念な人はだれ?

久々のおもしろ人。遺跡でパフォーマンス!

2010 年 4 月 25 日 日曜日

 昨日メールを開くと親しくしている滝沢埋蔵文化財センターの学芸員K氏から「本日環状列石にて現代美術と縄文をテーマに 創作活動がおこなわれます。時間は、朝4時~7時と夕方4時~6時」とお誘いの連絡。すでに8時、「おもしろそうなので夕方のパフォーマンスに是非伺います」と返事を打つ。何だか良く分からないまま現地到着。懐かしい、東京時代いつも周囲にいた同じ匂いのする“あやしい男”たち3人と名刺交換(全然怪しくないのだが、岩手の在ではこの14年間オッホも常にそう言われ続けた)。ギャラリーは日報の学芸部記者とオッホの2人。寒空のもと谷地山に陽が沈むまでの2時間、見えぬ縄文人と向き合った。結局「ウ~ンやってることは“超あやしい!”」と常人と同じ感想(笑)。でも縄文街道をこれから楽しくしてくれる人たちの予感がする。また夏、「再来」。 

湯舟沢環状列石と谷地山に沈む夕陽の中で

湯舟沢環状列石と谷地山に沈む夕陽の中で


縄文の氣を感じて創作に没頭する竹内哲氏

縄文の氣を感じて(?)創作に没入する竹内哲氏