『放射能汚染は国境を越えて!』
原子力という本来手に負えない“神の火”、日本も戦前は兵器として戦後は平和利用という名目で開発。エネルギーの安定供給、地球温暖化対策などの大義をからめながら今や世界第3位の原発保有国となる。その間に「原子力村」と呼ばれる政官財学(マスコミ)の強固な排他的利益集団が成立、なりふり構わぬ事故やデータ隠しを行い「安全神話」を作り上げた。本来核アレルギーのはずの国民もこのパンドラの箱を長い間見て見ぬふりしてきた。
福島原発の事故でこの箱のふたが開いた。原発の安全神話は次々と崩壊、福島原発から飛散した放射能は300キロも離れた静岡のお茶からも検出された(フランス政府発表)。汚染の拡大に国境はない、偏西風や海流に乗って地球全体に及んでいる。そして国内の原発ばかりが問題になっているが、国境の島長崎県対馬からたった数十キロ先には韓国で最も老朽化した原発を含め13基(試運転中含)が稼働、建設中と計画を含めると将来16基が集中する。もし事故があれば放射能はほとんど日本に飛んでくることになる・・・