『“神の火”とどう付きう?』
15年前、東京からの移住に当たって「地震」の少ない所を条件にした。日本列島の地震動予測図や活断層・火山分布図などを調べ当地は双方クリアーした。しかし、移住して間もなく、常時観測火山ではなかったはずの目前の岩手山が突然噴火しそうということになり、観測網やハザードマップを作る騒ぎとなった。まさに「想定外」。
今度の大震災で原発を急きょ勉強した人は多いだろう。いま移住に当たって世界の原発マップは必需品となっている。いつの間にか狭い日本に55基(建設中含)もの原発が林立し、100キロ程度の円を載せると沖縄と北海道の一部を除きほぼ日本列島全域が覆われてしまう。日本人はもう地震と原発の災害から逃れることはできない。そして明日大丈夫という保証もない。常に「災い」と向き合い、明日は我が身の覚悟が必要である。