『災いの伝統的解決法の検証』
昨日取り上げた広辞苑の「わざわい」の項に、『災いも三年』、『災い転じて福となす』の二つのことわざが載っている。前者の説明文には「禍でも、時がたてば幸の種となることがある」、後者には「身に降りかかった禍をうまく活用して、かえってしあわせになるように取りはからう」こととある。
つまり経験則的な解決法の代表として、まず“時間”がいつか解決してくれる、“3年”もたてば!ということのようだ。しかしその間「我慢」に耐え、とにかく「頑張る」ことと、最大限の生きる「工夫」は必要だろう。そして時とともに記憶が薄れ『忘れる』ことで苦痛は軽減される。
ベストは後者、“災勝”を得るには「残されたものを最大限活用し」、「新たな環境を活かし」、「発想の転換(逆転)」などを加え、新たな『目標(夢)を獲得』することだろう。当法人のテーマ「再価値・最価値(さいかち・さいかち)」精神が活きる。ただどちらも気力、体力、経済力、そして時間も必要なので高齢者や病気の人には厳しい。そこには一番に支援が必要だろう。