2日目は小雨。凸凹だったこの空間の膨らんでいたところには多くの廃棄物が埋まっていた。掘ったところをユンボで整地。表面の建築廃材や腐った木材なども除去し大きな玉石だけを残す。整地が終わると遠目にはなんだか立派な広場が誕生した。近景の松川とサイカチ、そして背景の雄大な岩手山の素晴らしい風景を殺していた視覚的異物がなくなった。つまりオッホの主張する風景の「生命」の根拠、「殺・風景」が解消し、いにしえの「大更八景」や菅江真澄の「岩手山と舟橋」の風景に近づいた。いつかこの風景の生命が住民の手で更に元気になった時、「俺もやった!」という人が一人でも多くなることを願う。