『“災勝ち・災克ち”を祈る!』ー“残念な一本松”ガンバ!

 何度か取り上げた陸前高田の「奇跡の一本松」、去年の12月13日枯死したと正式に発表された。樹木は根に負担がかかったら養生のためバランスとして枝葉を大きく詰めるのが常識。全国的に「奇跡の1本松」として一躍脚光を浴び、復興の象徴となって絵本や土産にもなった。人は残念だが“見てくれ”が良いと「美人」だ「イケメン」だと大騒ぎする。瀕死なのにスターとしてその絵になる美しい立ち姿を求められ、枝葉を切ることも許されなかった事が枯死の一因になったように思う。
 5月に“残念な一本松”と書いたその樹が気になり11月にまた会いに行った。枝のほとんどが折れ、満身創痍のみすぼらしい姿は相変わらずだが、写真の文面を見てもらえば分かるように生きている事は地元でも知られているようだ。
 このもう一本の真の「ど根性松」が実際には生き残っているという事実を誰がいつどんな形で発表するのだろう?「一本松」と名付けた以上、もう一本ありましたと今更言い出しにくいのは分かる。しかし、今はブサイクでも、根の条件は格段に良く、葉もなかったために樹に負担がかかっていないので、恐らく春になると新芽が出て、夏には誰の目にも明らかなほど存在感を増すだろう。
 剥製保存とか苗木から再生とか言われているが、オッホにはこの“残念な一本松”の活かし方が今後の三陸復興の大きなヒントになるような気がする。誰か知恵者が新たなデビューのストーリーを練ってくれていれば良いのだが。それとも日蔭者として闇に葬ってしまうのだろうか、まさか、ちょっと心配だ・・・・

今朝のサイカチ。


高田松原のど真ん中、“残念な一本松”は何の障壁もないこんな場所に立っている!(平成23年11月18日)


太さは細いが、真のど根性松!根の周りを囲ってあった・・・


やっぱり生きていた!さあーどうする・・・・

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